冬休みの過ごし方
普段と違う空気
現在中国の大学は冬休みの最中です。
冬休みは夏休みに比べると短く1~2か月。しかし長いことには変わりはなく、学生はほぼ全員、そして教員や職員もかなりの人が帰省し、春節を家族と過ごします。
人通りの多いところに行くと、普段より中高生が多く、休みに入ったことを実感します。同時に、春節が近づくにつれ冬休みに入る店も増えています。冬休み期間中は儲からないのか、自分も帰省して春節を過ごすという選択をする人が日本より多いようです。
テストの終わりが次学期の始まり
この期間の学校は校舎、学生寮、事務所といった学内の施設はほとんど閉鎖されており、学校自体が活動を休止している状態です。このため、休み期間中に別の業務が発生するわけでもなく、学生同様に休むことができます(それゆえ外国人教師には休み中の給料を出さない学校もあります)。
ただ、実際に何もせずに過ごすというわけにはいかず、のんびり過ごしながらも少しずつ次の学期の準備をします。
その学期の成績がつけ終わった頃に次の学期の担当と時間割が決まるので、休みになる前に教科書を受け取り、休みに入ったら教科書を見ながら教暦と教案を作ります。
教暦と教案の役割
教暦は文字通りいつ(何週目)に何をやるかを書き込むもので、各回の簡単なタイトルを記入します。教案は各回の内容について具体的に書きますが、日本語教育の世界で言われるような細かいものではなく、その回の学習事項や大まかな流れをまとめるくらいのものでしょうか。
僕の知る限り、内容が厳密にチェックされるわけではなく、やり直しなんてこともないのですが、あらかじめ学期全体を俯瞰する良い機会なので、休み中にあれこれ考えながら教暦と教案をまとめます。また、実際に作ってみると結構作業量があり、学期開始後に作るとかなり厄介です。後でいろいろ困らないために、休み中にこうした書類を仕上げます。
毎年冬休みに一時帰国していたのですが、コロナ発生以降の2年間はその機会がありません。その分のんびり過ごせる冬休みが続いていますが、そろそろ一度くらい戻りたいような気もします。