中国大学ワクチン事情
警戒が続く冬休み
コロナ、終わりませんねえ。日本も持ち直すどころか一瞬で第六波に飲み込まれてしまいました。
中国も予断を許さない状況で、陝西省の西安(昔の長安)は先月の23日からロックダウン(中国語で“封城”)が続いており、それ以外の場所でオミクロン株の感染例も少しずつ増えているようです。
実際のところ、中国では一部の地区以外はさほど感染者が出ていないのですが、それでも警戒態勢は続いています。
冬休み前には学校から学生・教師に向けて、出かける時はマスクをつけて人混みを避ける、極力遠くへの外出を控える、発熱があった場合は学校に報告するといったの指示が出ております。
僕も学校の国際部門から、休み中は省外に出ないように、また省内でも市外に出かける場合はあらかじめ連絡するように言われています。面倒ではありますが、これくらいしなければ簡単に感染爆発が起きてしまうのでしょう。
無料で打ってもらえるワクチン
それはそうと、中国でも去年の春から夏にかけてワクチンの接種がありました。学内に接種専用の場所が作られ、中国人の学生と職員は無料で接種を受けることができました(夏休み前に撤去)。
外国人教師は扱いが異なるので学内での接種は受けられませんでしたが、夏休み中に費用は学校負担でワクチンを打つことができました。
指定された病院で受付を済ませたら必要事項を記入し、体調に問題がないことを確認してから接種します。合計2回の接種で、1回目と2回目の間は21~56日空けなければなりません。
こちらのワクチンは日本で使用されたものに比べて薄い(?)らしく、効果が限られている代わりに副作用が少ないものだそうです。それでも僕の場合は注射を打った右肩がわずかに痛いのが2か月くらい続きました。個人的には、副作用より接種時の注意事項として書かれていた「一週間お茶を控えること」の方が厄介でした。
学外でもは全ての人が接種を義務付けられていたわけではありませんが、多くの店に「うちの店員は全員ワクチンを打っています」と書かれた張り紙があるくらいなので、恐らくほとんどの人が好むと好まざるとにかかわらずワクチンを打ったと思われます。
そしてこれより更に徹底されている検査と隔離が功を奏しているのか、今のところうちの学校にも、うちの市にも感染者は出ておらず、何とか平穏無事にやっております。これまでのワクチンでは新たな変異種に対応できないなどと言われていますが、この先3回目はあるのでしょうか。地道に我慢強く対策を続けるしかなさそうですね。