国足(サッカー中国代表)の終わらない苦闘
6月まではまずまずの出来
今日は久々にサッカーの話でも。但し、僕はサッカー未経験で、戦術や技術を語れるような者ではないのであらかじめご了承ください。
サッカーW杯のアジア2次予選が今日で終わります。
日本は早々とグループBの首位を固め、最終予選進出が決まり、今日のミャンマー戦は今後のためにいろいろ試してみるところでしょうか。
一方中国は韓国が本命視されるグループCで予選を戦っていますが、まだ何も決まっておりません。
今日の試合の話の前に、6月6日の試合前、4試合を消化した時点での順位表を見てみましょう。「3-1-0」は「3勝1分0敗」を表します。
1 韓国 3-1-0 勝点10 得失点差+11
2 中国 2-1-1 勝点7 得失点差+1
3 タイ 1-1-2 勝点4 得失点差-2
4 シンガポール 0-1-3 勝点1 得失点差-10
この時点で中国は2位。韓国戦を残しているため数字上は1位通過の可能性もありました。
ホームで格下相手のはずが…
そして6月6日の第5戦、相手はJリーグの鹿島と大宮で監督の経験がある石井正忠が指揮を執るタイ。
23年7月時点で世界ランク80位の中国からすれば同113位のタイは格下であり、この予選の初戦にアウェーで負かしていた相手だったため、順当に勝利して最終予選進出決定が期待されましたが、ここですんなり行かないのが国足(サッカー中国代表の愛称)。
勝ち上がるところを見に瀋陽に集まった46,979人の観客を前に何と引き分け。
20分に失点し、49分に相手のミスから得たPKを失敗。79分に同点に追いつくもその後押しきれず引き分け。
「何もそこまで帰化しなくても」
当然のことですが、この結果に対して中国内では失望の声が多く出ています。
こういう時に目立ってしまうのはPKの失敗です。外してしまったフェルナンジーニョ(中国語では“費南多”)はブラジルから帰化した選手ということで「技術面まで中国に帰化してどうすんだよ」なんて自虐的な批判も出ています。ただし、意見の大勢はそもそも弱すぎるというところで一致しているようです。
もっとも、実際のところ多くの中国人にとってサッカー中国代表はもはや批判の対象でさえなく、関心を持っていないというのが現状のように見えます。それはいつか書けたら書きます。
そして崖っぷちに
ともあれ、最終第6戦を前に順位表は以下のようになりました。
1 韓国 4-1-0 勝点13 得失点差+18
2 中国 2-2-1 勝点8 得失点差+1
3 タイ 1-2-2 勝点5 得失点差-2
4 シンガポール 0-1-4 勝点1 得失点差-17
簡単に言えば、中国●かつタイ◯以外は全て中国が勝ち抜けます。仮に中国●かつタイ◯になったとしても、得失点差3をひっくり返されなければ問題ありません。
で、今日の組み合わせはというと…
20:30 韓国対中国(ソウル)
21:30 タイ対シンガポール(バンコク)※どちらも日本時間
そう、順位や勝ち点差なんて何の意味もなさない大ピンチです。中国が最後に韓国に勝ったのは7年前。去年11月の予選では中国のホームで0-3で敗れており、実力差ははっきりしています。
中国のファンは引き分けでもいいから最終予選に行ってほしいと思ってはいるものの、その可能性については悲観的です。仮に中国が2点差で負けた場合、タイは2点差で勝てば逆転します。そしてこれは十分あり得る結果です。
サッカーの世界大会予選としては7か月というのは少し短いですが、それでも楽ではないでしょう。半年の努力が実を結ぶか、水の泡になるか今夜わかります。
面白いかどうかわかりませんが、興味のある方は見てみてはいかがでしょうか。