2020年2月、日本→中国移動の記録③
対応から伝わる中国の危機感
昨年1月下旬に中国に戻ることを延期した後も中国の感染状況は好転する気配がなく、日本から見守るしかない状態が続いておりました。この時の中国の対応は今まで見たことがないものばかりで、ああ今回は本当にやばいんだなというのがひしひしと伝わってきたことを覚えています。
一年が経って改めて見返すと、この段階ではネット授業は想定しておらず、落ち着いてから対面授業をする前提で事を運んでいたのがわかります。こういうのって一年経つと忘れてしまうものなんですね。
では、いってみましょう。
前回は一時帰国の延長を決めるところまで書きましたが、コロナウイルス、なかなか落ち着く気配がありませんね。そうこうしている間に中国では冬休みが終わってしまいます。今回はその冬休みに影響が出始めたという話です。
1月27日 春節休みの延長
この日、中国政府は当初は1月30日(木)で終わる予定だった春節休みを3日増やして2月2日(日)まで延長することを決定しました。日本でいえば正月三が日が延長になったのと等しいわけで、異常事態ぶりが窺えます。
1月31日 二度目の延期
27日の飛行機をキャンセルし、学期のスタートが延期されてからも航空券を予約するタイミングを窺っていたのですが、中国国内の感染者は増え続け、状況が好転する気配はありませんでした。なるべく早く大学に戻りたかったので2月4日前後の飛行機を取るつもりでいたのですが、以前は「マスクしてりゃ何とかなんだろ」と鷹揚に答えてくれた学校の先生もさすがに慎重にならざるを得なかったのか、「個人的には何日か遅らせて学校に戻ってくることを勧める」とのことで、またもや中国へ戻る(中国語では「回校」)ことを延期しました。このあたりから本格的に「このまましばらく日本から出られないかも」と考え始めたことを覚えています。
2月1日 うちの学校も…
省から新学期の延期が発表された数日後、学校からも正式に新学期のスタートを遅らせる発表がありました。しかしこういう状況なので再開の日を決めることができず、「最速で24日から」というもの。本来なら2月10日にスタートする予定でしたが、この時点で2週ずれることが確定。同時に、学生には早目に学校に戻ってはならないとの通知も出されました。
いよいよ休みが延期され、影響が大きくなってまいりました。ある程度は覚悟しておりましたが、実際にこうなってしまうとどうして良いかわからないものですね。そしていつになったら飛行機の切符を買えるのでしょうか。
次回は延期に直面した学校の話でも書こうと思っております。